Menu
バレエのこと / 英語のこと

舞台用語について 英語vs日本語 

前回の記事で、舞台まであと1か月!と書いていましたが、ついにあと1週間になりました。

前にちょっと書いたオンラインストリームに関しては、また直前にお知らせしたいと思います。

今日は何を話したいかというと、舞台をするにあたって、日本での段取りとこちらでの段取りにいろんな違いがあったり、舞台用語なども全然違うので、その辺をちょっと書いてみようかなと思います。

とりあえず、気が付いた違いなんかをだらだら書いていこうかなと。

カナダの(日本人)友人にも何人か舞台経験のある人がいるのですが、みんな何年も舞台から遠のいているので、こっから先はかなり懐かしいんじゃないかなーーーと思います(笑)

☆スタッフ下見ってなんていう?

初めてこっち(カナダ)で舞台を行ったときは舞台用語を知らなかったり、分かりにくいなーと思う事が多々あり、なかなか思うようにいかなかったのを覚えていますが、つい最近日本の舞台用語を忘れかけている自分にも気が付きました(笑)

まずは、日本で言うスタッフ下見。こちらでは Tech Rehearsal (テックリハーサル)と言います。(厳密に言うと日本でもスタッフ用のTech Rehearsalというものが存在するのですが、こっちでは全部一緒にやっちゃおうって感じなんです)Tech は Technical の略で、その名の通り舞台セットや照明、ダンサーの出入り、音響タイミングなどなど舞台に必要なセッティングを技術者たちが実際の演目を進行しつつチェックする作業です。

日本では、これは大概劇場ではなくスタジオにスタッフを招いて、通し稽古をする形で行われますが、カナダ(うちの学校)では、これも舞台上で行います。

なんて贅沢!!!

☆ゲネプロって何て言う?

日本のテレビや舞台業界で使われているゲネプロ(GP)とは、ドイツ語のGeneralprove を(日本人が)略して使っているもので、普段私たちはさらに短く「ゲネ」って言ってました。

日本人って、ほんとに略すの好きですよね(笑)

語源であるドイツでは略さず使われていたようですが、日本の影響でゲネプロでも通じるようになったんだとか(笑)

さて、このゲネプロ、何かって言うとGeneral (総合)Probe (試験、検証)という意味の通り、本番の舞台と全く同じ条件で(セットも衣装もメイクもすべて)通し稽古をすることです。

カナダでは、それをDress Rehearsal

と言います。そのまま(笑)

こう見ると日本の業界用語って、一般の人が聞くと何の事かさっぱりわからない!といった感じですけど、英語は至ってシンプル、というかそのままですよね(笑)

☆右が左で左が右?分かり辛い表現

舞台用語の1つに、上手(かみて)下手(しもて)があります。舞台に向かって右側の袖が上手、左側の袖が下手です。

「上手奥から出てセンター板付きで!」とか、「下手前からはけて!!」とか言います。

個人的に、この上手下手の表現がとてもいい表現だなーと思い始めたのは、カナダで舞台を取り仕切るようになったのがきっかけでした。

カナダでは

上手→Stage Left

下手→Stage Right

なんか、めっちゃややこしくないですか?ダンサーに右に行くように指示を出そうとしたとき、ついRightって言いたくなっちゃいますけど、客席側から見るとLeftな訳で、最初の頃は「どっち側から見て右?だったっけ」と毎回困惑してました(笑)

日本みたいに右とか左を使わないで、まったく違う表現の方が(特に指導者にとって)分かりやすいなーと思ったんです。

☆その他の日本の便利な舞台用語

先程板付きという言葉をちょろっと出しましたが、日本のテレビ&舞台業界用語は短くて使いやすいなーと思いました。カナダで仕事をし始めて、そういう業界用語的なものがあまりないので、ちょっと驚きました。

という事で、数ある舞台用語の中で

この表現英語で同じように使えたらめっちゃ便利なのになー!‼‼

と思えるものをいくつかリストアップしたいと思います。

●上手下手 

●ばみり(ばみる、場見る)

舞台上のダンサーの立ち位置などに目印をつけること

●板付き

幕が開いた時に、(音が流れる前に)ダンサーが舞台上でスタンバイしていること

●場当たり

舞台上で、重要なポイントでの舞台位置確認のための踊りを省いたリハーサル

●押す、巻く

実際のリハーサル等が予定のスケジュールより早く進んでいる(巻き)のか遅れている(押し)のか

「リハが10分押してるから、客入れ10分遅らせます!」

なんて感じ。

まだまだ舞台用語はたくさんあるのですが、上記は短い用語で何を言ってるのかすぐ分かって便利でいいなー!と、個人的に思ったものです。英語でも似たような表現のものはありますが、あくまで普段の会話で使われる表現がたまたま似ているだけであって、特殊な言葉はあまり存在しません。

多分他にも、当時の私はいろいろな違いに戸惑ったりしてたと思うんですけど、こっちの生活に慣れて忘れちゃいました(笑)

また、思いついたら書き足していきたいと思います。

昨日、Tech Rehearsalが終わったところなので、来週はいよいよゲネプロです

。。。。。久々に使った   ゲネプロ(笑)

舞台のオンライン情報もお楽しみに~♪

下記のバナーをクリックして応援してくれると嬉しいです。



にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ
にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へ