英語でバレエを教える。
という事が、当時カナダに来たばかりの頃はとてつもなく難しかったです。
というか私の場合、「バレエを教えることが」というより、日常生活も危うい英語力だったので(笑)職場のミーティングに参加しても、最初から最後まで??????????????という感じでした(笑) ←こんなんでよくやってたな(汗)
でも、当時を振り返って今だから思う事は多々あります。
そこで、当時の私がどんなだったかを思い出しながら紹介していきます。これ読んだらみんな自信が持てると思うなー(笑)
まず、大問題だったのが
リスニング力無さすぎ
という事。
私はリスニングが大の苦手で、本当に相手が何を言ってるのかが分かりませんでした。さっきちょろっと書きましたが、職場のミーティングでは始終、???????でした。あまりにも分からないので、2時間のミーティングを全て録音して家で何度も聴き返したりもしていました。
ただ、よく考えるとバレエを教える時って、8割がた自分がしゃべってるだけなんです。という事は、簡単な文の組み立てと必要最低限の単語が分かれば、教えをスタートする事が出来るんですよね。(あくまで何とか遂行できるという意味(笑))
そして、全てデモンストレーションで乗り切る(笑)
当時、思うように話せない分、せめてどの先生よりもいいコンディションでデモンストレーションが出来るように、毎朝スタジオでのトレーニングは欠かせませんでした。
というわけで、こんな英語力の私は、毎日英語の勉強が必須!でした。
では、何から始めればいいのか。
一般的に売られている英会話の本なんかはとりあえずは必要ないです。必要不可欠なことを優先に勉強するのがいいと思います。
バレエを教えるのには、まずフランス語の発音を良くする事と(日本で使うカタカナバレエ用語は通じにくいです)、体の部位やその動かし方に関する表現を少しだけ覚える事です。
個人的に当時覚える必要があった、もしくは覚えていて助かった単語のリストをのせておきます。
動き/体の部位のリスト
・傾ける (Tilt, Incline)
・上げる(Lift, Rise)
・つま先を伸ばす(Point toes)
・(足を)開く(Turnout)
・腕(Arm)
・足(Leg)
・膝(Knee)
・伸ばす(Stretch)
・曲げる(Bend)
・早く(Fast)
・遅く(Slow)
まあ、厳密にはもう少しあるとは思いますが(笑)ぶっちゃけこれだけ分かれば、後はフランス語(バレエ用語)を駆使してなんとかなります。というか、この程度で何とかしていました(笑)めっちゃハードル低くないですか?
と、バーレッスンの場合、この程度で乗り切れますが、センターレッスンの場合にはもう少しクラス全員に指示を与える表現があると便利です。
・Cross the floor
ピケアンデダンなど、上手奥から下手前(逆も)に斜めに横断する事です。
・Face to A
Aの方に向いて
・One at a time
1人ずつ(これもピケなんかの時によく使います)
・斜め
Diagonal
これは特にどこで使うかと聞かれると、具体例が思いつかないですが、めちゃめちゃ使用頻度高いです。
*↓ Cross the floor でトンベパドブレ
これで、とりあえず教え始める事が出来ました。
が、
もちろんこんな状態でずっと行くわけにはいきません。
大分長くなってきたので、今日はここで止めておきますが、地道に少しづつ語彙力を増やしていくことが重要です。←今でもたいして語彙が増えてないので自分で言ってて耳が痛いです。。。。
次回は、内容ある濃いクラスにするために私がまず取り掛かった勉強と、英語で教え始めたばかりの人には特にお勧めの本を紹介します。
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